2年生前期の授業において、「よさこいピクトグラム」というグラフィックをデザインした。これは、自身の好きなよさこい(力強い和風の踊り)をモチーフに、シンプルかつ直感的 に踊りの楽しさを伝えられるようデザインしたものである。 このグラフィックをベースにして、「踊りのワクワク感を届ける」というテーマのもとで3回にわたり作品の制作と展示を行った。
今回の作品は、「よさこいピクトグラム」を中心に様々な手法でアウトプットした複数の要素で構成されている。展示空間全体を一つの作品とする「インスタレーション」という形式を採用することによって、豊かな個性が集まるカラフルで楽しいお祭りの雰囲気を、多角的かつ包括的に表現することを目指した。立体造形物、モビール、壁面・床面・展示台の平面装飾、アニメーション、和風BGMなど、全体として展示空間を楽しく演出できるよう検討した。
本研究は、作品を構成する要素について取り入れたねらいや制作過程などを述べるとともに、この作品を制作し他者に提示することに対しての考察をまとめたものである。