
コロナ禍によるあらゆる経済活動の自粛により、直接アート・芸術を鑑賞する機会が減少した。このことから実際に筆者自身が作品制作を行い、コロナ禍におけるアート活動報告ならびにコロナ禍におけるインタラクティブアートとして成り立つ要素の考察を行った。
インタラクティブアートとは、鑑賞者の行動と作品の動作この二つの相互作用によって鑑賞者が作品に参加することができるアートジャンルである。直接アート・芸術を鑑賞する機会が減った今だからこそ、この鑑賞者と作品の相互作用によって成り立つインタラクティブアートを取り入れることでコロナ禍においても鑑賞者が楽しめるアートになるのではと考え制作を行った。
本作品では赤外線距離センサとLEDテープを使用し、鑑賞者の柱に設置した赤外線距離センサからの距離を計測、そして距離に応じてLEDの光の色が変化するよう設計した。コロナ禍におけるインタラクティブアートとして、鑑賞者の行動を距離、作品の動作を距離に応じた光の変化で表した。作品を実際に展示し、その結果から考察を行った。