溶融
2024 / Pewter,Mineral,Photograph / Metal casting
二ツ亀(佐渡市鷲崎)の取材をもとに、ロストワックスによる錫鋳物と石、写真を組み合わせた作品。広大な景色の前に立ったとき、身体の輪郭が溶け、その場の一部になるような感覚を、作者にとって身体との連続性を想起する素材である蝋と鋳物を用いてかたちにした。
佐渡の伝統工芸技法である「蝋型鋳金」には、温めた手捻り蝋(蜜蝋と松脂を混合したもの)を引き伸ばすことで筋状の模様が現れる「引き目」という原型制作技法がある。本作ではその技法を用いて人型の錫鋳物を制作した。時間の堆積を象徴する石の層と、人型に現れる「引き目」の層状の模様とを重ね合わせることで、自然を前にした時に立ち上がる身体感覚を表現している。





